もともとうちがこんにゃく農家だったというのも、今から思えば運命のようなものに思えてきます。
こんにゃく芋の生産自体は、もろ3Kの仕事。結婚した当初は、「絶対やらない」と思っていました。
手作りこんにゃくも、じいちゃんが作ったものを食べてはいても、売ってるのと違うなくらいで、あまり意識せずにいました。
小学生とこんにゃく芋を栽培するようになり、80歳を超えるじいちゃんが選抜したこんにゃく芋のいい品種や、栽培方法、手作りこんにゃくの技術がだんだん価値あるものに思えてきました。
なんとか次につなげる方法はないか、少しは私たちもやってみようか。
迷っているところで3.11。 原発事故のおかげで、多かれ少なかれ私たちは、放射能と付き合っていかなければならなくなりました。
こんにゃくは体内に溜まったいろんな毒素を排泄させる機能があると言われていますが、放射能も排泄させてくれるという話を聞き、やるしかないと思いました。
今までやってきたこと(食農自然体験のイベントや交流)を活かして、おいしく楽しくデトックスできる場所、お店を作ろうと。 そんなわけで、子供や若い人たちにも気軽にこんにゃくを食べてもらえるカフェをやることに決めました。
カフェがオープンするまでは、ひたすらこんにゃくを作り、いろんな市やイベントで試食販売してきましたが、今後もカフェと出店で、いろんな方に手作りこんにゃくを知ってもらい、ここにきてもらえるように続けていきたいと思っています。
普通お店で売ってるこんにゃくは、こんにゃく芋からとったグルコマンナンという成分を粉にしたものを、水で薄めて、石灰で固めたもの。生芋こんにゃくと書いてあるものも、芋をすりおろし、グルコマンナン以外のものを洗い流し、同じように固めたものです。
手作りこんにゃくにもいろんな作り方があります。“生ずり”は、芋を水の中にすりおろし、上澄みを捨て、石灰を加えて火にかけ、練り固めたものをゆでる方法です。
うちの場合はゆでたこんにゃく芋を、皮をむいて水と一緒にミキサーにかけてのばし、静置してよくねったものを石灰を入れ、ゆでて固めて作ります。
このやり方なら、
そんなわけで、うちの手作り方のこんにゃくは、芋の香り・味がある、歯応えが違う、気泡がたくさん入っているのであじがよくしみる、セラミドなど体にいい成分も豊富に含まれている、いう特徴があります。
固さと形の違う3種類のこんにゃくを作っています。
短冊に切ったこんにゃくを肉と炒め、牛丼、親子丼、肉豆腐などに入れる。
玉こんを空炒りし、表面の水分がなくなったらめんつゆを回し入れ、つゆがなくなるまでコロコロ。
びいなすふぁあむでの直売以外にも何箇所かでこんにゃくを販売しています。
この他、時々イベントに出店して販売しています。
元コイン精米に使っていた建物を厨房に自分たちで改装してカフェにしました。
青空の下、お庭を眺めながら、びいなすふぁあむの農の暮らしを見ていただきながら、当園の季節の野菜や果物、手作りこんにゃくを使った軽食を召し上がれます。
週替わりで、ちょっと気になるお店のパンやスイーツも。
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